Thalassotherapy(タラソテラピー)
タラソテラピーは、生命の根源である海の恵みを体内に取り込むことによって、身体の自然なバランスを取り戻すことを目的とした自然療法です。その起源は古く、紀元前480年にはエウリピデスが「海は人のけがれを洗い流してくれる」という言葉を残しています。そして、長い年月をかけて、フランスで療法として確立されました。
海洋性気候の中で、海の資源(海水、海藻、海泥)を用いて、体内から活性化させ機能を高めていくタラソテラピーは、元々は身体機能の回復・リハビリテーション・健康増進のための療法技術として発達しました。 近年では、海藻パックや海泥、海水ミネラルを用いた美容法としても確立され、本場フランスでは幅広い年齢層の人々に親しまれています。
タラソテラピーの父 ルネ・カントン (1866-1925)
「人体はまさに生きた海の水槽である」 ルネ・カントンフランスの生理生物学者ルネ・カントンは、海水と体液の類似性について、生涯を通して研究を行ない、海水が体液のかわりになることを実験で証明。当時の医学界から絶大な支持を得ました。その後、海洋診療所を全世界に開設し、数万人の命を海水の皮下注射によって助けました。海洋療法の医学的発展の礎を築いたことから、タラソテラピーの父と呼ばれています。
タラソテラピー <10種類の療法 >
タラソテラピーは10種類の療法に大別されています。なかでも、海水入浴療法(バルネオテラピー)は、全身の皮膚から直接ミネラルを取り込むことができるため、最も重要な施術といわれています。バルネオテラピー(海水入浴療法)
海水入浴療法では、海水中に含まれるイオン化されたミネラルが経皮吸収され、毛細血管から大動脈を経て、身体の60兆個の細胞に取り込まれます。そして、それぞれホルモンバランスを司る調節器官に固定されます。ミネラルは生体内の有機物と結合し、身体の各部位に存在しながら、生命維持のために重要な役割を果たします。その結果、身体の活性化、体質改善、痩身、体調調整、痛みの軽減、皮膚の保湿作用など様々な効能・効果をもたらします。
ファンゴテラピー(海泥療法)
海泥を用いた療法をファンゴテラピーといいます。海泥は長い時間をかけて堆積していったミネラルの沈殿物で、有機物を多く含み、鎮静・殺菌・保湿作用などにすぐれます。 温めた海泥は、局所的な痛みの緩和およびミネラルの吸収に効果的です。熱保持力作用があるため、リンパ液や血液の流れを促進し、毒素の排泄を促します。また、筋肉をやわらげたり、神経痛にも効果があります。アルゴテラピー(海藻療法)
海藻は、海水中に含まれるミネラルを貯蔵し、ビタミンなどの栄養素を生成します。ミネラルやビタミンのほか、アミノ酸、多糖類、たんぱく質、フィトホルモン等を豊富に含み、健康増進や痩身作用に優れた効果を発揮します。肌に対しては、ハリとツヤを与え、なめらかにします。また、海藻に含まれるヨードは、脂肪分解や老廃物・毒素の排出を促します。生きた海を濃縮したリヨメール
①海水・海藻原料へのこだわり
②凍結乾燥(フリーズドライ)とは
海水や海藻、海泥に含まれるすべての成分を、可能な限り自然なままのバランスで保つために、凍結乾燥という技術を採用しました。この加工技術は熱を一切加えないため、植物・動物プランクトン等の活性成分が破壊されずに、そのまま保存することができます。海水・海藻・海泥の凍結乾燥(フリーズドライ)とは凍結したこれらの原料を真空状態にして、水分を蒸発させることです。
こうして加工された原料の成分は、元の海水や海藻、海泥の時とほとんど変わりません。つまり、海水・海藻・海泥中のさまざまな成分(有機物)が損なわれずに保存されていることになります。
凍結乾燥加工により水分が少なくなっていますので、安定した状態で保存することができます。また、再び水分を加えることで、最初の状態(海水)に戻すことができます。このように、原料(海水)を凍結乾燥加工してから粉砕しますが、その粒度は、その後の使用方法によって調整されます。凍結乾燥加工された海水は、その内在する成分が水に溶けたとき、完全な状態で再現されます。
この技術は、たしかに他に比べてコストが高くなりますが、ケアに効果をもたらす成分を保つ唯一の技術といえます。セラピストは自信をもって、そのケア効果をお客様におすすめすることができます。
ヴォルテックス現象とは
ヴォルテックス現象とは、海の渦潮現象のことです。 海流がぶつかり、渦潮が生まれます。このヴォルテックスは、栄養素の宝庫であり、きわめて純粋な海水が採れる場所です。
また、海洋生物群集により、食物連鎖が活発に展開される海域のヴォルテックスから採った海水には、身体にもっとも吸収されやすい形のミネラルイオンが豊富に含まれています。それが生きたミネラルイオンです。 世界中のさまざまな海域で見られるこのヴォルテックス現象は、必ず同じ場所で再度発生することがわかっています。
フランスでは、英仏海峡(ブルターニュ沖)や大西洋沖で見られるほか、地中海のリヨン湾にも発生することが確認されています。
生きたミネラルイオンとは
生きたミネラルイオンとは、海水中のミネラル(無機質)を海の中の植物プランクトンが食べた後の海水を指します。無機質だったミネラルは、有機体であるプランクトンを経由する事で“生きたミネラルイオン” になるのです。 数あるミネラルの中でも、この生きたミネラルイオンは、体内に入ると小腸壁の細胞をすり抜けて吸収されます。皮膚の細胞膜から確実に浸透することも解っています。ミネラル豊富な生きた海水 ― リヨメールの海水原料
「海水」とは何でしょうか。
海水とは、水と塩だけで構成されているのではありません。地球の生き物など、あらゆるものをつくる材料になるものが、たくさん溶け込んだいわば「生きた海水」なのです。そこには、海の生き物が誕生し、命をつないでいくことのできる環境が整っています。
そして、この広大な海の生態系を支えているのが、プランクトンです。プランクトンが豊富であることは、生命にあふれた海の証。魚がエサを求めて集まり、豊かな漁場を形成します。
海藻の宝庫としても知られるフランス・ブルターニュの海は、生命にあふれた生きた海水の海です。潮流が速く、干満差が大きいため、栄養豊富で新鮮な海水が 淀むことなく循環しています。 タラソテラピーセンターでは、この新鮮な海水をくみ上げ、海水入浴療法などのケアに活用しています。
海流がぶつかることで生じる渦潮は栄養素の宝庫です。 リヨメールは、ブルターニュのヴォルテックス(渦潮)現象が見られる海域のミネラル豊富な生きた海水を原料として、入浴料をはじめとする化粧品に配合しています。
フランスから海と植物の恵みの化粧品をお届けします。
リヨメールの製品は、フランスのラボラトリーで処方を開発し、現地のエコサート認定工場で製造されています。海水や海藻、植物などの生分解性のよい原料を使用し、環境に負荷を与えない研究開発・製造方法によって生み出された製品をフランスからお届けします。